【アメリカ】長寿祝い親睦会に130人 北米県人会


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ケーキ・カットで長寿を祝う(左から)カジマヤー高齢者クラブの中村米子部長、比嘉朝儀元県人会長、山内繁子前部長=5月20日、米カリフォルニア州ガーデナにある北米沖縄県人会館

 北米沖縄県人会は5月20日、米カリフォルニア州ガーデナの北米沖縄県人会館で「第17回カジマヤー高齢者クラブ親睦昼食会」を開催し、130人が参加した。琉球舞踊、民謡、祭り太鼓、カラオケなどが披露され、会場を盛り上げた。高齢者クラブの婦人らが精を出して作った豚骨スープ、沖縄そば、サーター・アンダギーなど沖縄料理をはじめ豪華な弁当も振る舞われ、参加者は和気あいあいと、交流を深めた。

 北米沖縄県人会によると、今年100歳になる県系人は3人いるという。この日は、100歳になったベティー島袋さんが元気な姿を見せた。島袋さんは、1918年ハワイのオアフ島生まれ、12歳の時に祖母の世話をするために北中城村に行った。38年には、ハワイで中城村系の島袋マサオさんと結婚。マサオさんはすでに他界している。

カジマヤー高齢者クラブ親睦昼食会に参加する100歳になったベティー島袋さん

 ベティーさんは「元気で沖縄県人会に出席できる喜びをかみしめている」と話した。

 同クラブは2002年に比嘉朝儀さんが沖縄県人会会長に就任した時に、高齢者対策として発足した。数え年97歳のカジマヤーまで元気で頑張ろうと提唱し、活動している。昼食会は発足当時から続いている。現在、同クラブの部長は中村米子さんが務める。

 昼食会では創設者である元県人会長の比嘉さんが琉歌で「米のトーカチや切り升るやゆる、盛い升ぬカジマヤー御願げーさびら」と長寿の詩を読んだ。さらに「県人会の盤石の基礎を築き上げたシニア同士の交流や憩いの場を設置し、文化活動にも生かしたい思いと、そして1世、2世の高齢者に配慮しクラブを創設した」と力強くあいさつした。
 (当銘貞夫通信員)