2018年度全九州高校体育大会が7日、県内外で行われた。空手道の第67回全九州高校競技大会は那覇市の県立武道館で開幕し、浦添同士の対決となった女子個人形決勝で當間琉妃が4―1で久場麗佳を下して、同種目県勢4年ぶりの頂点に立った。男子は眞喜志勇哉(前原)が3位。男子個人組手の當山竜生(浦添)、団体組手男子の浦添、同女子の浦添と沖縄尚学はそれぞれ準々決勝へ進出。個人形男子は吉田啓希(熊本・九州学院)が優勝した。奥武山プールであった水球は那覇西が準決勝へ駒を進めた。奥武山弓道場で行われた弓道団体戦で県勢4チームは予選落ち。男子は大濠(福岡)、女子は妻(宮崎)が制した。ソフトボールの女子読谷は準々決勝に進んだ。
個人女子形に出場した當間琉妃(浦添3年)が県勢では4年ぶり、自身では初となる九州の頂点に立った。
後輩の久場麗佳(2年)との同校対決は共にチャタンヤラクーシャンクーを選び、結果は4―1。昨年のこの大会で準優勝し、最終学年で臨んだ地元開催の大会はもちろん優勝狙い。しかしこのプレッシャーからか、緊張もあって初戦からスピードやキレが「練習の半分くらいしか」出せずじまいだった。優勝はうれしい一方で「内容的にはもっといけた」と反省しきりだった。
この1年は、重心のぶれをなくすよう体幹を強く意識した練習に取り組んだ。組手を主戦場とする久場ら後輩が形で追い上げてきており「しっかり先輩の意地を見せたい」と県総体の頂点を取って九州大会を迎えた。確実に決勝に進むため、準決勝で得意のスーパーリンペイを打ち、3―2の辛勝で勝ち上がり、頂上決戦で後輩を退けた。
剛柔流で5歳から空手を始めた宮崎県から小1で沖縄に引っ越し、劉衛流香織龍鳳館に学ぶ。2つ年上の姉・亜妃は2年前にインターハイ8強入り。最終学年で初出場する8月の東海総体では「姉のベスト8を超えたい」としっかり目標を掲げ、最後の夏に挑む。
(石井恭子)