生息しないはずのハブ発見 粟国島で4匹目、繁殖懸念も


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18日に発見された、粟国村では4例目となるハブ(県衛生環境研究所提供)

 沖縄県がハブ定着の有無を調査している粟国村で今月、新たにハブ1匹が見つかっていたことが27日、県衛生薬務課への取材で分かった。粟国村にはハブは生息しないとされているが、昨年9月から断続的に見つかっており、今回で4例目。県は島内に捕獲器を設置しており、定着しているかどうか今後判断する。

 県衛生薬務課によると、ハブは体長72センチ、体重53・3グラムの雄。生後1~2年ほどで成熟する前の個体だという。18日夜に住民がハブを車でひき、村役場に通報。県衛生環境研究所に送られ、19日にハブと断定された。昨年見つかった3匹はいずれも雌だった。

 粟国村によると、今回見つかった場所は村の新しい製糖工場の入り口付近。昨年の3匹の発見場所から1キロほど離れていた。

 昨年の発見後、県は島内に捕獲器を設置。ハブの動きが鈍くなる冬場は調査を一時休止し、ことし4月から60台の捕獲器を再設置している。村民生課の担当者は「昨年の3匹は雌だったが、今回は雄。繁殖の可能性がないか気になっている。引き続き村民に注意喚起していきたい」と話した。