署名、法定数の3割 辺野古投票 中間集計まとまる


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設に伴う埋め立ての賛否を問う県民投票実施を目指す「辺野古」県民投票の会は27日、署名数の中間集計をまとめた。5月23日から6月27日までの1カ月余の間に集まったのは7978筆だった。県民投票の直接請求には有権者の約50分の1に当たる2万3千筆余が必要だが、その約3割にとどまっている。

 署名集めの期間が残り1カ月を切る中、同会は市民が署名したり、自らが署名集めを担う署名簿を受け取ったりできる場所を県内各地に設け、署名集めを加速したい考えだ。

 同会は県内有権者の10分の1に当たる11万5千筆以上の署名獲得を目標に掲げ、署名集めを始めた。連合沖縄や自治労県本など労働組合や県政与党、保守・中道系市町村議員らでつくる団体「新しい風・にぬふぁぶし」なども署名集めへの協力を表明したが、協力度合いに温度差があり、署名がなかなか集まらない状況が続いている。会は那覇市おもろまちの同会事務所を含め、県内14カ所で署名と署名簿の受け取りができる場所を設置した。スーパーマーケットなど32カ所で署名簿の受け取りが可能で、多くの市民に署名集めの協力を呼び掛けている。