社会

沖縄人が対立、変えたい 與儀さん(西原町出身) 留学機に「抗議」理解

抗議船に乗って新基地建設の作業現場を見詰める與儀幸太郎さん(右)=27日、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸

 「工事を止めてうやふぁーふじが大事にしてきた美しい海を、うちなーんちゅで守っていこう」。27日、新基地建設が進む沖縄県名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沖を初めて訪れた西原町出身の與儀幸太郎さん(23)は海上保安庁の職員や作業員に向け力強く訴えた。

 今年5月に米ハワイ大学を卒業し、現在は「『辺野古』県民投票の会」のボランティアとして活動している。「県民投票のメンバーである以上、辺野古の海の現状を見たいと思い、抗議船に乗った。美しい海なのでつい飛び込みたくなった」と言う。

 もともとは抗議する市民に違和感を抱いていた。「インターネットの情報を信じ込み、『またやっている』と色眼鏡で見ていた」。ハワイ大に入学後、現地の県系人たちと接する中で沖縄を意識するようになり、新基地建設に反対する人の考えも理解した。「本土から受けた差別や不条理を県系人から聞いた。抗議する人たちの気持ちを自分のことと捉え、受け止めるようになった」と話す。

 辺野古の海上では市民と海保職員が対立していた。與儀さんは「彼らのほとんどはわったーと近い世代のうちなーんちゅ。わったーどぅし(友達)にも海保職員がいるが、辺野古の話をすると避ける。こんなことをするために海保職員になっていないはず。同じうちなーんちゅが対立させられている現状を変えたい」と唇をかみしめた。

 船上から現場をながめていると、近くに県出身者と思われる海保職員が乗ったボートがあった。「どんな気持ちで市民を排除しているのか、どんな沖縄をつくっていきたいのか聞いてみたい」と與儀さん。「ゆんたくしたい」と海へ飛び込み、話し掛けたが、それに応えることはなくボートは離れていった。