海外教育旅行が増加 給食や掃除も体験 17年度沖縄県内 1565人受け入れ


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県内小学校で給食を体験する海外の児童ら(OCVB提供)

 沖縄県や沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)が進める海外から教育旅行を誘致する事業で、受け入れ数が2017年度はOCVBが把握しているだけで44団体1565人に増えていることが30日までに分かった。海外では珍しい、生徒自身が配膳する学校給食や掃除の時間などの体験を希望する団体もあり、18年度は65団体2500人の受け入れを想定している。

 同事業で16年度は25団体638人の海外学生を受け入れた。17年度は人数で約2・5倍増加した。海や山での学習をはじめ、エイサーなどの沖縄文化の体験、小動物の世話など係活動の事例もあった。

 受け入れに積極的な名護市立久辺小学校の伊波和子校長は「若いうちから外国人と交流することで将来、世界で通用する人間を育てたい。英語を実践する良い機会にもなる」と語る。

 OCVBは海外学校への営業訪問や教育旅行の商談会に参加するなどして交流事業を促進させる。湧川盛順専務理事は「沖縄の子供にも効果的で、勉強になる部分がある」と話した。