「入所者意向 尊重を」 ハンセン病療養所運営で講演 宮古島


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講演する邑久光明園の青木美憲園長=6月24日、宮古島市の宮古南静園

 【宮古島】ハンセン病と人権市民ネットワーク宮古の定期総会と講演会が6月24日、沖縄県宮古島市の宮古南静園で開かれた。国立ハンセン病療養所邑久光明園(岡山県)の青木美憲園長が「園の人権擁護委員会と療養所のこれから」と題して講演した。

 講演で青木氏は、2018年6月現在、全国全ての園で人権擁護委員会が設立されたと説明。療養所は「医療の問題だけでなく、入所者の人権を回復するための施設でもある」とした上で、人権擁護委が「入所者自治会の意向を尊重し、その意向をくんだ支援者が療養所運営に参画する仕組みとして役割を果たすべきだ」と強調した。

 その後のパネルディスカッションでは、宮古退所者の会の知念正勝さんや南静園入所者自治会の豊見山一雄さん、宮古南静園の知念一園長が登壇、人権擁護委の設置や園の将来構想などについて議論した。