社会

世界遺産・今帰仁城跡が崩落 14世紀城壁の一部 台風7号の影響

台風7号の風雨により崩落した今帰仁城跡附シイナ城跡=3日午後、今帰仁村今泊

 【今帰仁】1日夜遅くから2日朝にかけて沖縄本島付近を通過した台風7号の風雨の影響で世界遺産の今帰仁城跡の一部城壁が崩落した。崩落したのは、14世紀中ごろから後半に造られた主郭東側の城壁。幅約9・7メートル、高さ約6・4メートルに渡って崩れた。台風通過後、今帰仁城跡を管理する村教育委員会の職員が場内を点検し、発見した。村教委は観光客の二次被害防止のため、周囲をロープなどで囲い、立ち入れないよう対策をとった。

 村教育委員会は国と県に「毀損(きそん)届」を提出する方針で、整備・修復について県文化財課や文化庁と調整し、検討する。村の玉城靖文化財係長は「重機を入れられる場所ではないので、修復には相当な時間がかかる。頭を抱えている」と語った。

 今帰仁城跡は2000年に座喜味城跡、勝連城跡、中城城跡、首里城跡などと共に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産リストに登録された。

 今帰仁城跡は2001年にも台風の影響で城壁の一部が崩れる被害が出た。世界遺産の中では、震度5弱の揺れが観測された10年の沖縄本島近海地震で、勝連城(うるま市)の城壁の一部が崩落した。