辺野古 高さ制限超 調査要求 名護市議会が意見書 ゲート前渋滞緩和も


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 【名護】名護市辺野古に新基地ができた場合に米軍機の安全確保のための高さ制限を超える建物が多く存在する問題について、名護市議会(宮城弘子議長)は2日、本会議を開き、沖縄防衛局に調査の実施と説明会の開催を求める意見書を賛成多数で可決した。辺野古キャンプ・シュワブゲート前の交通渋滞緩和策を求める意見書も賛成多数で可決した。

 高さ制限に関する意見書は、名護市の久辺小中学校、国立高専などの公共建築物が米国基準の高さ制限を超える建築物であることを沖縄防衛局は認めていると指摘。防衛局は辺野古区長と名護市に対して高さ制限に関して説明したが「区民への説明会は行われていない」とし「区民の納得いく説明が強く求められている」と強調している。

 その上で沖縄防衛局長に高さ制限を超える建築物の標高を速やかに調査し、説明会を開催するよう求めた。

 渋滞緩和策を求める意見書では、大型車両による埋め立て用資材の搬入が連日行われていることでゲート前の交通渋滞が引き起こされ、市民生活に支障をきたしていると指摘。一度に100台以上の大型車両や生コン車が入ることで「その間に挟まれた一般車両が動けなくなる」とした。

 県警が片側交互通行などの交通整理をせず渋滞を放置し混乱を引き起こしているとして、資材搬入時には片側交互通行を行うなど交通渋滞を招かない対策を県警本部長に求めた。