【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で6日、米軍キャンプ・シュワブ沿岸の「K4」護岸付近で被覆ブロックの設置作業が進められた。
クレーン車が被覆防止膜をつり上げる作業も確認された。台風8号が週明けに沖縄地方に接近することから、台風対策のための作業とみられる。
市民たちは抗議船3隻で、台風の被害状況を確認した。
「K4」護岸付近の汚濁防止膜は、台風7号の影響で護岸側に打ち寄せられている。市民たちは「自然は偉大だ。自然が育んだ海を破壊する行為はやめて」と、警備する海上保安官や工事作業員らに訴えた。
抗議船と海上保安庁のボートの間をウミガメが泳ぐ姿も確認された。
抗議船の市民が「ウミガメも大事にしていこう」と呼び掛け、ウミガメが通りすぎる間、船とボートは停止した。市民は「ウミガメちゃんたちも自然が破壊されると、浜に戻ることができない。産卵場が奪われてしまった」と語りかけた。【琉球新報電子版】