那覇市長選 翁長政俊氏、週内受諾へ


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自民党県連沖縄1区支部の那覇市長選選考委員会の山川典二委員長(右)から出馬要請を受ける翁長政俊氏(左)=8日午後1時半頃、那覇市のパシフィックホテル沖縄

 10月21日投開票の那覇市長選挙で、自民党県連沖縄1区支部などでつくる選考委員会(山川典二委員長)は8日午後、那覇市のパシフィックホテル沖縄で選考委員会を開き、自民県連会長代行で県議の翁長政俊氏(69)の擁立を全会一致で決定した。

 同日、選考委から出馬要請を受けた翁長氏は「身の引き締まる思い。前向きに受け止めて早く返事をする」と出馬に前向きな姿勢を示した。週内にも受諾する見通し。

 那覇市長選を巡っては、市政与党が城間幹子氏(67)を擁立する方針で、城間氏も出馬に前向きな姿勢を示しており、一騎打ちになる公算が大きい。

 翁長氏は記者団に「那覇市民が安心して豊かに暮らせる社会をどうつくっていくかの戦いになる。私自身しっかりとしたスタンスで市長選に臨む方向で考えている」と意欲を示した。9日にも後援会で検討し、早ければ週内にも後援会として出馬を確認する。

 翁長氏を選出した理由について、山川委員長は「市議2期と県議5期の長年の政治経験や政策構想力、実行力がある。短期決戦になるので知名度や即戦力としても翁長氏を選定した」と説明。自民党の那覇市議団が全会一致で推薦したことも大きな要素であるとした。公明と維新も同意する見通しで、今後正式に協力を要請する。

 さらに市長選の3週間後にある知事選との関連について、山川委員長は「知事選の前哨戦。市長選で勝たないと県政を変えることはできない」と述べ、自民党県連の知事選候補者として擁立を決めた宜野湾市長の佐喜真淳氏(53)とセット戦術で挑む考えを示した。

 選考委は4月28日に発足。15人から選考を進めてきたが、6月には翁長氏のほか、県議の西銘啓史郎氏(60)や経済関係者、元市幹部の5人に絞り込んでいた。【琉球新報電子版】