【台風8号・10日午前2時現在】10日夕方から夜にかけて先島諸島にかなり接近 発達状況で沖縄本島地方も10日暴風となる可能性も


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台風8号の進路(10日午前2時現在、気象庁のホームページより)

 非常に強い台風8号は10日午前2時現在、宮古島の東南東約410キロにあり、1時間におよそ30キロの速さで西北西に進んでいる。那覇市の南海上を西北西に進み、10日夕方から夜にかけて先島諸島にかなり接近する見込み。

 沖縄気象台は台風8号の接近に伴い、10日午前0時25分、宮古島地方に暴風警報を発表した。宮古島地方では10日朝から、八重山地方でも早い所で10日昼過ぎには暴風となる見込み。10日は、宮古島地方では北東のち南東の風が、八重山地方は北西のち南西の風が猛烈に吹く見込み。沖縄本島地方では、東の風が非常に強く吹き、大東島地方では東の風が強く吹く。台風の速度が比較的速いため、台風の接近に伴い急激に風が強まる恐れがり、台風の発達状況によっては、沖縄本島地方でも10日は暴風となる可能性がある。沖縄気象台は暴風とうねりを伴った高波への厳重な警戒を呼び掛けている。

 台風8号の最接近は、沖縄本島地方が10日昼前から昼過ぎ、宮古島地方が10日夕方、八重山地方が10日朝になる見込み。八重山地方には10日朝にも暴風警報が発表される予定。沖縄本島地方への暴風警報発表につい気象台は「動向に注意」としている。

 台風の接近で予想される最大風速(最大瞬間風速)は10日が沖縄本島地方23メートル(35メートル)、大東島地方18メートル(30メートル)、宮古島地方50メートル(70メートル)、八重山地方50メートル(70メートル)、11日が沖縄本島地方15メートル(25メートル)、大東島地方11メートル(20メートル)、宮古島地方25メートル(35メートル)、八重山地方35メートル(50メートル)となっている。

 非常に強い台風8号の10日午前2時の中心気圧は935ヘクトパスカルで中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートル。

 沖縄地方の沿岸の海域ではうねりを伴い、沖縄本島地方や大東島地方では大しけとなっている。先先島諸島では10日朝から大しけとなる。沖縄本島地方や先島諸島では、10日はさらに波が高まり、11日にかけて猛烈にしける見込み。気象台は海上や海岸付近ではうねりを伴った高波に厳重に警戒するよう呼び掛けている。

 先島諸島では、台風本体の雨雲がかかり、多い所で、宮古島地方では10日夕方から1時間に100ミリ、八重山地方では10日夜には1時間に80ミリの雷を伴った猛烈な雨が降り警報級の大雨となる見込み。気象台は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水、氾濫への警戒を呼び掛けている。11日午前3時までの24時間に予想される雨量は多い所で宮古島地方300ミリ、八重山地方200ミリ、その後12日午前3時までの24時間に予想される雨量は多い所で八重山地方が100から200ミリとなっている。

 さらに台風の接近に伴い、沖縄本島地方と先島諸島では潮位が高くなる見込み。海岸や河口付近の低地では、高潮による浸水や冠水に注意するよう呼び掛けている。注意が必要な期間と予想される最高潮位(標高)は沖縄本島地方が10日明け方までが1.3メートルで10日夕方から夜のはじめ頃は1.4メートル、宮古島地方が10日夕方から夜のはじめ頃で1.8メートル、八重山地方は10日夕方から夜のはじめ頃で1.5メートルとなっている。

 宮古島市内の小中学校は10日、休校が決まっている。【琉球新報電子版】