社会

【台風8号】暴風 不安な一夜過ごす

台風8号による強風で剝がれ落ちた県営団地の外壁=10日午後7時15分ごろ、宮古島市平良下里

 【宮古・八重山】非常に強い台風8号の接近に伴い暴風警報が発表された10日の宮古島・石垣島地方では、住民らが各地の避難所に避難し、不安な一夜を過ごした。避難した住民らは「何事もなく過ぎ去ってほしい」と話し、疲れた様子だった。10日午後11時の時点で石垣市90人、宮古島市63人、多良間村8人、与那国町6人、竹富町2人が避難をしていた。

 宮古島地方は10日午前、暴風域に入った。市内では同日深夜から朝方にかけ、防災無線で早めの避難の呼びかけや伊良部・池間の両大橋の通行止めを案内する防災無線の声が響き渡った。午後4時前に宮古島の一部が台風の目に入り、一時的に太陽が顔をのぞかせたが、夕方から夜にかけて吹き返しの風が吹き荒れた。

 宮古島市役所平良庁舎に開設された避難所には、近隣住民が身を寄せた。初めて避難所に来たという佐久本松栄さん(71)=宮古島市平良=は「今回は風速70メートルと聞き驚いて避難してきた。1人住まいなので怖かった。自宅よりは安心できる」と話した。新城初子さん(85)は「年もとっているから1人では不安で怖かった。市の人も優しくしてくれるので助かっている」と語った。


台風8号による強風で剝がれ落ちた県営団地の外壁=10日午後7時15分ごろ、宮古島市平良下里

 10日午後に暴風域に入った石垣市でも、各地に開設された避難所に多くの住民が避難した。家族3人で石垣市健康福祉センターに午前11時ごろに避難した矢崎真澄さん(55)=市登野城=は「以前、台風で雨漏りが起きたり、サッシが飛んできたりしたこともある。今回の台風も、衛星写真を見るとしっかりとした台風なので怖い」と話す。センターで一晩過ごすといい、「足が速いようなので何もなく急いで去ってほしい」とつぶやいた。

 娘と孫2人と共に避難した女性(63)は「本土の災害をテレビで見ているし、大きい台風ということで避難してきた」と語る。「知らない人と過ごすということで最初は避難に抵抗があったが、家で不安なまま過ごすよりも精神的に楽だ」と話した。

 沖縄セルラー電話(湯淺英雄社長)は避難者への支援として、石垣市健康福祉センターでスマホや携帯電話の充電と携帯電話の貸し出しサービスを始めた。宮古島市役所でも準備している。台風通過後も継続して対応する予定という。



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