経済

ICTでイチゴ栽培 無農薬、日3000個収穫も アグリ&マルシェ

「美ら島ベリーを多くの人に味わってほしい」と話す(左から順に)沖縄セルラー アグリ&マルシェの國吉博樹社長と沖縄セルラーの湯淺英雄社長、宮城功光大宜味村長=12日、大宜味村塩屋

 沖縄セルラー電話(湯淺英雄社長)の子会社「沖縄セルラー アグリ&マルシェ」(國吉博樹社長)は県内で初めてICT(情報通信技術)を使い工場内で水耕栽培したイチゴ「美ら島ベリー」を2日、初収穫した。栽培には農薬をいっさい使用せず、日産3千個のイチゴの収穫が可能になる。年間約30トンの収穫を目指す。

 12日、賃貸工場で記者会見を開いた湯淺社長は「ICTを活用したイチゴ栽培は年中、収穫できる。安心安全な無農薬のイチゴを多くの県民に味わってほしい」と話した。

 アグリ&マルシェは2017年12月に大宜味村の村企業支援賃貸工場でイチゴの苗の栽培を始め、現在は約2万株ある。施設内の温度や湿度、二酸化炭素(CO2)濃度のデータをICTでデータ化して管理しており、天候などの影響を受けない。年間を通して安心安全なイチゴの収穫が可能になり、色や味の品質も安定する。

 アグリ&マルシェは収穫したイチゴを洋菓子製造・販売のジミーや白バラ洋菓子店らに出荷している。今後、デザート(生食)用にコンビニエンスストアなどで販売する予定だ。

 國吉社長は「今後は生産技術の改善を図り、生産拡大に取り組みたい」と話した。
 宮城功光大宜味村長は「賃貸工場は雇用対策と村PRのため造った。大宜味村からこのような商品が生まれてうれしい」と話した。