沖縄県環境部は南城市にある元県衛生環境研究所のハブ研究室を県動物愛護管理センターに組み込み、犬猫を殺処分する前に譲渡する施設として活用する。犬猫を収容する場所として利用することで収容期間を延ばし、譲渡の機会を増やすことが狙いだ。本年度で建物を補修し、段階的に活用する。
県は県議会6月定例会で方針を示した。元県衛生環境研究所ハブ研究室は、3棟で構成され、野外実験場を含めた床面積は2895平方メートル。
現在、犬猫の収容期間は土・日曜日を除く最低7日間だが、病気や気質を見て譲渡に適している犬猫を選び、収容期間を延ばす。ボランティア団体や市町村と意見交換し、さらに具体的な活用方法を決定する。
犬猫の殺処分数は2013年度の4824匹から17年度は1421匹に減少した。18年度までの暫定目標値の1500匹以下は達成された。
収容期間を延ばしても捨てられる犬猫が減らなければ根本的な解決につながらないことから、県は「一生うちの子プロジェクト」として動物を最後まで責任を持って飼うよう呼び掛けている。