辺野古ゲート前に新たな柵 国、土砂投入抗議激化備え


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米軍キャンプ・シュワブのゲート前で進められる柵の設置作業(奥)= 15日午前1時55分ごろ、名護市辺野古

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡り反対する市民が座り込む米軍キャンプ・シュワブのゲート前で、沖縄防衛局は14日午後11時ごろ、新たな柵を設置する作業に着手した。作業が完了すれば、抗議する市民が工事車両の進入を阻止するために座り込むスペースが縮小される見込み。

 政府は8月17日にも辺野古沖に初めて土砂を投入させる予定で、埋め立て工事を本格化させている。抗議活動の激化に備え、資材の搬入を円滑にして基地建設を加速させる狙いがあるとみられる。

 沖縄防衛局によると、新たに交通規制材(バリロード)を置いた上に、既存の柵を車道側に張り出す。15日午前2時現在、ゲート前には仮設金網が置かれ、その内側で作業が進められている。

 新しい柵の設置のほか、市民が座り込みに使っていたブロックや板を沖縄総合事務局が回収した。市民2人が作業に抗議している。市民は「お年寄りはどうやって座り込むの」「心をどこに置いてきたの」などと訴えた。
【琉球新報電子版】