【ボリビア】栄養学び弁当作り 日ボ校 親へ「いつもありがとう」


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自らが作った弁当を楽しむ生徒たち=6月22日、ボリビアのオキナワ第一日ボ学校

 オキナワ第一日ボ学校で、生徒自身が家で作った弁当を持ち寄る「弁当の日」が6月22日、行われた。生徒らは恥ずかしそうに弁当のふたを取り、自分で作った弁当を見せ合い、色鮮やかな弁当やボリューム満点の弁当、かわいいキャラ弁などさまざまな弁当をおいしそうに食べていた。

 同校では、4年前から「弁当の日」を実施。栄養を考え、毎日弁当を作る親への感謝を育む狙いがある。

 事前授業で生徒は主菜と副菜のバランスの取れた献立などを学習。献立、材料の買い出し、調理、弁当箱に詰めることもすべて子どもたちが行った。

 スアレス大希さん(14)は、前日に野菜を買い、下ごしらえ。当日は朝6時に起床し、ソーセージとチーズの揚げ物を作った。中田唯さん(14)はインターネットでキャラ弁の作り方を調べ、ヒツジのおにぎりキャラ弁を作った。生徒らは「今年も大変だったが、楽しかった」、毎日弁当を作るお母さんに「いつも忙しいのに、お弁当を作るために時間をつくってくれてありがとう」と感謝の気持ちを述べた。

 同校の井上久美校長は「自分でお弁当を作ることで健康な食事について考え、料理する大変さと楽しさを体験してほしい。親への感謝の気持ちを伝え、弁当作りを通して日頃の家のお手伝いにもつながればいい」と話した。

 (安里三奈美通信員)