第一交通産業グループの那覇バス、琉球バス交通(小川吾吉社長)は10月から12月中旬の期間中、同グループ北海道地区からバス運転手の乗務員を受け入れる。修学旅行が増える繁忙期の乗務員不足を解消することが目的。小川社長と同グループ北海道地区担当統括部長の猫塚徹夫氏が24日、沖縄県那覇市の沖縄総合事務局を訪れて概要を説明した。
北海道から受け入れるのはバスの乗務員10人程度で、県内での研修を経てシャトルバスなどの運行業務を行う。10月から12月中旬にかけて県内は修学旅行が集中する繁忙期に入り、バス運転手の不足が深刻という。一方で北海道地区は紅葉の時期とスキーシーズンの中間に当たり、バスやタクシーの業務は閑散期となる。
小川社長は「第一交通のグループ力を生かしながら県内の足を確保して、県民の信頼に応えるようにしたい」と話した。猫塚氏は「沖縄も北海道も観光に特化した取り組みを進めている地域だ。今後も交流を深めたい」と強調した。