F22配備、騒音苦情が倍 嘉手納基地 6月、3市町に217件


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【中部】沖縄県の米軍嘉手納基地にF22ステルス戦闘機が暫定配備されていた6月の1カ月間に、同基地を抱える沖縄市と嘉手納町、北谷町の3市町に寄せられた苦情件数が計217件に上り、配備前の5月と比べて約2倍だったことが25日までに分かった。騒音発生回数も、嘉手納町と北谷町では環境基準値の70デシベル以上の騒音が増加。北谷町砂辺では100デシベル以上が1日で37回測定された日もあった。

 騒音に関する6月の苦情件数は嘉手納町が109件(前月46件)、沖縄市が51件(同34件)、北谷町が57件(同22件)だった。

 70デシベル以上の騒音発生回数は嘉手納町が4114回(前月2526回)、北谷町が2757回(同2253回)だった。

 嘉手納町には「とてもうるさい。まるで戦場だ」などの苦情があった。北谷町には「今日もF22がうるさい。オスプレイなども飛んでいるし、いつ墜落するか分からない状況に、本当に憤っている」などの訴えが寄せられた。沖縄市には「朝早くからの爆音で孫が泣いて起きた。市街地上空を飛ばないで」という声があった。

 F22は5月30日から14機が嘉手納基地に暫定配備され、7月20日までに全機が嘉手納基地を離陸した。