沖縄の降水量過去最多 7月、平年比3.3倍


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激しい雨で冠水した石垣市真栄里の国道390号=7月5日、石垣市真栄里

 沖縄気象台は1日、7月の沖縄地方の地域平均降水量が平年比3・3倍となり、1946年の統計開始以降、72年と並ぶ過去最多だったと発表した。特に7月上旬は台風が相次いで接近し、平年比10・5倍に。県内4地点で月降水量の最多を更新するなど、記録ずくめの7月となった。

 地域平均降水量は那覇、久米島、宮古島、石垣島、与那国島の5地点から算出した。石垣島は平年比411%の536ミリ、宮古島で同395%の517ミリの雨が降った。

 記録的な降水量となった要因について、沖縄気象台は「本州付近への太平洋高気圧の張り出しが強く、台風や熱帯低気圧、湿った空気が沖縄地方に流れ込みやすかったため」と説明。7月上旬は台風7号、8号の影響で、石垣島の降水量は平年比17・4倍、那覇でも10倍近かった。中旬以降は晴れの日が多かった。

 宮古島市の下地、鏡原、城辺と、多良間村の仲筋で7月の最多降水量を更新した。沖縄地方は高気圧の張り出しが弱く、国頭村奥やうるま市宮城島で7月の平均気温の最低を記録した。日照時間も全ての地点で平年を下回った。