沖縄県内初のほうじ茶カフェ 県産茶葉など自家焙煎


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自家焙煎のほうじ茶を提供する中村栄文さん(左)ら=1日、那覇市松尾のRoasted Green Tea Apartment EIBUN

 沖縄県内初の自家焙煎(ばいせん)ほうじ茶のカフェ「Roasted Green Tea Apartment EIBUN」が4日、那覇市松尾にオープンした。県産茶葉を中心にオリジナルで焙煎した香ばしいほうじ茶を味わえる。代表の中村栄文さん(39)は「お茶の新しいおいしさや、コーヒーのように焙煎したてを気軽に飲む“かっこよさ”を伝えたい」と意気込む。

焙煎した茶葉を確認する代表の中村栄文さん

 中村さんは壺屋で沖縄そば店「Okinawa Soba EIBUN」を営む。以前から名護市の金川製茶などの茶葉にほれ込み「茶葉農家とフィーチャーした飲食店を出したい」と考えていた。自身ががんになり、お茶の健康効果を改めて実感したこともあり開店すると決めた。

 茶葉を焙煎することで、店内には奥深い香りが際立つ。「お茶の新しい見せ方」として焙煎する様子を見せながらお茶を提供する。茶葉は金川製茶を中心に、静岡や京都で生産されたお茶を厳選して仕入れている。ほうじ茶のほか抹茶、煎茶、ほうじ茶ソーダなどの変わり種も販売する。ほうじ茶のジェラートやケーキなどスイーツ、軽食も提供する。

 1日、レセプションが行われ、多くの関係者が訪れた。中村さんが茶葉を200度で焙煎すると、香ばしい香りが店内に広がった。茶葉を仕入れている和田長治商店(静岡市)の和田夏樹さん(32)も訪れ、炭火乾燥で仕上げた水出しの緑茶を提供した。和田さんは「栄文さんは静岡まで炭火乾燥の様子も見に来てくれた。すごくパワフルな人でチャレンジャー。頑張ってほしい」とエールを送った。中村さんは「若い人にもぜひ飲みに来てほしい」と笑顔を見せた。

 カフェは正午から午後8時まで。水曜定休。問い合わせは(電話)098(988)9303。
 (田吹遥子)