海外や沖縄県外の選手が多数出場する第1回沖縄空手国際大会では、沖縄県勢も活躍している。首里・泊手系に出場する那覇市の照屋雅浩さん(55)=成年II男子=と娘の真子さん(27)=成年I女子、息子の雅高さん(21)=成年I男子=は親子そろってベスト4に進出した。空手発祥の地の意地とプライドを胸に抱きながら、5日の準決勝に挑む。雅浩さんは「とにかく一生懸命、実力を発揮したい」と意気込み、親子そろっての優勝を目指す。
「沖縄で生まれ育ったからには沖縄の文化に触れてほしい」。親からこう言われた雅浩さんは、高校卒業後に小林流守武館の門をたたき、以来約40年間、空手を続けてきた。子どもたちを幼い頃から指導し、真子さん、雅高さんを県内空手界の有力選手に育てた。
幼稚園生の時から空手を始めた雅高さんは「自分の持ち味の沖縄らしい空手を見せたい。他の県勢の分まで頑張りたい」と力を込める。優勝候補と目される真子さんも「自分の型を見せたい」と話す。
雅浩さんは「子ども2人は順当の結果で僕はおまけみたいなもの。この子たちが沖縄の空手をつないでいくと思っている。日頃の練習の成果を発揮してほしい」と目を細め、期待した。