【沖縄】沖縄市戦後文化資料展示館「ヒストリート」が8日、市中央のゲート通り沿いに新しくオープンした。市中央のパルミラ通りにあった2カ所を一つに統合した。展示面積は2・2倍の約319平方メートルに広がり、展示資料も2倍となった。米軍人・軍属を相手に営業していた飲食店「Aサインバー」を再現したカウンターや、1970年代のセンター通り(現パークアベニュー通り)のジオラマ展示など、新たな資料も加わった。米軍基地の“門前町”として栄え、発展した沖縄市の戦後の歩みをユニークな展示と充実した資料で紹介している。
戦後60年の2005年に、パルミラ通りに開館したヒストリート。開館当時からアメリカ世(ゆー)からヤマト世への世替わりを色濃く映した沖縄市をユニークな展示手法と豊富な資料で紹介している。
新しくなったヒストリートは、コザ暴動が起こったゲート通りに面している。
同館を担当する市総務課市史編集担当の恩河尚さんは「この地は、沖縄市の戦後を象徴する場所の一つ。新しい資料館は、ぜひそういった歴史ある地にしたかった」と市がたどってきた歴史を思い起こす。
1階は、各ブースごとにテーマを設け、沖縄市の戦後、コザ暴動や当時の街並みなどを紹介している。2階では企画展を随時開催するほか、市の関連資料を取りそろえたレファレンスブースを設けた。
コザゲート通り会の長嶺将信会長は「ゲート通りにヒストリートができたことで、さらなる通りの活性化にもつながる。ミュージックタウン、ヒストリートと連携し、通りをもっと盛り上げたい」と話した。
ヒストリートの住所は市中央2の2の1。開館は午前10時~午後6時。毎週月曜、祝日、慰霊の日、年末年始は休館。入場無料。問い合わせは(電話)098(929)2922。