小禄(男子剣道)決勝T逃す 東海高校総体


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 【東海総体取材班】2018年度全国高校総合体育大会・東海総体は11日、三重県などで行った。剣道は3校ずつに分かれて、男子団体の予選リーグを行った。小禄は熱戦を繰り広げ、3校全て1勝1敗で並んだが、勝者数の差で惜しくも2位となり、決勝トーナメント進出を逃した。女子個人のペリー里佳ニコール(興南)は3回戦で敗れた。柔道は女子個人の各階級を行い、52キロ級の吉田涼(沖縄尚学)、57キロ級の宮里心菜(同)は共に3回戦で敗退した。3月の全国選手権大会で5位入賞した48キロ級・宮城杏優菜(同)は初戦で関東王者に僅差で涙をのんだ。新体操は個人戦を行い、女子の神里和(首里)は27位だった。12日の県勢は柔道女子個人の63キロ級と78キロ級、78キロ超級、新体操女子団体の2競技に出場する。

◆いい流れも一歩及ばず

男子団体予選リーグ 小禄―甲府商業 素早く攻めて胴を決める小禄の大将・我那覇滉稀(右)=三重県営サンアリーナ(大城直也撮影)

 剣道男子の決勝トーナメント進出を懸けて、3校によるリーグ戦に挑んだ男子小禄。初戦は大将の我那覇滉稀らの踏ん張りで勝利したが、次戦で敗れて1勝1敗。3校が同成績となったが、勝者数の差で2位となり、惜しくも同トーナメント進出を逃した。

 初戦の甲府商業(山梨)戦の先鋒の北山龍之介。相手が攻撃を仕掛けた瞬間を見逃さず、一瞬速く小手を決めて一本勝ち。粘る甲府商業に次鋒と副将が敗れて2―2で、最後の大将戦をもつれ込んだ。我那覇は先に面を決められ、劣勢となったが、大浦勲監督から「落ち着け」とのサイン。監督の冷静な姿を見て冷静さを取り戻すと、逆胴と返し胴を決め、貴重な勝利手にした。続く札幌日大(北海道)との対戦では、次鋒・向山直輝が延長を制して1勝し、良い流れをつかみかけたが一歩及ばず、3校の中で頭一つ抜け出ることができなかった。

 試合を振り返った我那覇は「2試合目を落としたことは心残り。勝って保護者など周囲の方々に恩返しがしたかった」と悔しそうに語った。

 井上翼主将は「国体の九州ブロック大会では一つでも多く勝って、小禄の剣道を見せたい」と前を向いた。
 (大城直也)