【アメリカ】ふるさとの唄、いつまでも 琉球民謡協北米支部40年 300人出席、盛大に


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 今年で創立40周年の節目を迎える琉球民謡協会北米支部(新田保雅支部長)はこのほど、米カリフォルニア州ガーデナ市の仏教会で、「親睦民謡の夕べ」を盛大に開催し、約300人が出席した。夕べは2年に1回開催され、今回で第20回を数えた。

「我した生り島」を合奏する各地の師匠や北米支部幹部のメンバー。新田保雅支部長(前列中央)と石原春雄前支部長(左から2人目)=4月、米カリフォルニア州ガーデナ市の仏教会

 1972年にロサンゼルスで、故島袋盛一さん、上江洲洋子(現宮城能松)さんら島民謡クラブのメンバーが中心となって30人の部員で、琉球民謡愛好会が発足した。77年には、沖縄から山内昌徳さん、糸数カメさん、登川盛仁さん、山里勇吉さんら沖縄民謡の大御所がロサンゼルスで特別講演を開催。78年に、山里さんが北米支部設立に向けて動いた。79年には、石原春雄さんが最初の北米支部長に就任し、第1回の夕べを開催した。

 新田支部長は「20回の節目を迎えるに当たり、民謡は庶民の心であり、その生活から生まれたものである。民俗芸能としてますます盛んになり発展してきた。近年、沖縄の若者たちが作詞作曲した歌が、日本の歌謡番組などで聞くことができるようになり、沖縄の知名度も格段に上がってきている」と話した。
 (当銘貞夫通信員)