翁長雄志知事の告別式には、米軍普天間飛行場の返還・移設問題への対応を巡って知事とたもとを分かった仲井真弘多前知事ら政財界関係者の姿も多く見られた。
翁長氏は仲井真氏の2期目の知事選で選対本部長も務めた仲だ。だが2014年の知事選では辺野古新基地建設問題を巡って対立し争う形になり、翁長氏が当選した。その後、仲井真氏は翁長氏を強く批判してきたが、この日は翁長氏の政治姿勢に関する質問には答えず「ご冥福をお祈りした。お別れのあいさつをした」とだけ語り、式場を後にした。
経済界の会合などで知事の政治姿勢を批判してきた国場幸一前県経済団体会議議長(国場組会長)は、親交のあった翁長知事と最終的に対立する立場になったことについて「非常に残念だった。政治的なことは別にして、那覇市長時代から付き合いがあった。ご苦労さまでしたと言葉を掛けた」と話した。