【宜野湾】沖縄県宜野湾市の野嵩一区自治会(新城嘉隆会長)は5日、区内で第28回ちなひちもうい大会を開いた。戦前、地域繁栄を願う綱引きの前に、女性が参加者を鼓舞するために踊った「ちなひちもうい」が披露された。約300人の区民らが詰め掛けた。
ちなひちもういの起源は1940年代前半とされる。その後沖縄戦の混乱で途絶えていたが、91年に約50年ぶりに復活して以降、毎年大会を開催している。
5日は、青い伝統衣装を身にまとった約25人の女性が、旗頭を先頭に列を作り、太鼓をたたきながら「イヤッサァサ」の声を上げて区内を練り歩いた。男性たちはホラ貝を吹いたり、たいまつを炊いたりした。
同時開催された「はごろも祭り」の前夜祭では、青年会や子ども会による勇壮なエイサーなどが雰囲気を盛り上げた。
新城会長は「大会は地域の伝統行事の保存、後継者の育成のために意義がある。子ども会から老人会まで、自治会組織を活性化させたい」と語った。