沖縄県保健医療部は、2017年度の麻疹(はしか)予防のワクチン接種率が、目標の95%に達していないことから、定期接種(1歳および小学校就学前の1年間)の対象者に対して速やかに接種するよう呼び掛けている。県内では今年3月下旬に4年ぶりとなるはしかの感染が確認されて以降、感染が広がった。県は6月に流行の終息を宣言した。
はしかは一度かかってしまうと特効薬がなく、十分な免疫を付けるには2度のワクチン接種が重要とされている。
県によると、18年度ははしかの流行を機に多くの県民が接種を受けたが、接種者は4月をピークに減少している。
県は夏休み期間中は特に国内外からの人の行き来が活発になるため警戒が必要だとし、対策として早めのワクチン接種を呼び掛けている。
また、乳児へのワクチン接種を勧奨したことで、今年4~6月には8千人の乳児が接種を受けたが、乳児期の接種は緊急避難的な接種となるので、1歳になったら第1期定期接種を受けるよう求めている。