辺野古ゲート前に翁長知事の似顔絵 「遺志継ぐ」追悼メッセージ


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米軍キャンプ・シュワブのゲート前に掲げられた、亡くなった翁長雄志さんの似顔絵やメッセージが書き込まれたボード

 【辺野古問題取材班】市民らが新基地建設に反対の声を上げ続ける名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前に、17日、県知事の翁長雄志さんの似顔絵が入った横断幕が掲げられた。市民たちは翁長さんへの追悼メッセージなどを書き込み、新基地建設阻止への決意を新たにした。

 横断幕を制作したのは、ゲート前で新基地建設への抗議を続ける市民グループ「あつまれHenoko」のメンバーたち。米国の公民権運動で活躍したキング牧師が演説で用いた「I have a dream(私には夢がある)」のフレーズを用いて、「私たちには夢がある」という言葉も刻んだ。「あつまれ―」のメンバーで名護市の村山友子さん(57)=介護職=は「命を懸けて埋め立て承認の撤回を表明した翁長さんの遺志を私たちが引き継いでいきたいと、横断幕を掲げた」と説明した。

 横断幕には市民たちが「翁長さんの思い私たちが引きつぎます」といった追悼のメッセージや、「世界中から基地をなくそう」といった反戦の訴えなどを書き込んだ。横断幕は県庁前で実施予定の「県の埋立承認の撤回を支援する集会」で掲げられる。