平和への闘い、連帯を ベテランズ・フォー・ピース総会夕食会 沖縄メンバーのスピーチに喝采


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VFP総会の夕食会でスピーチし、連帯を呼び掛けたVFPーROCKのアリス・来間・ニューベリーさん、当真嗣清さん=25日、米ミネソタ州セントポール

 【ミネソタ=座波幸代本紙特派員】25日に米ミネソタ州セントポールであった、退役軍人や支援者らでつくる平和団体「ベテランズ・フォー・ピース(VFP)」第33回年次総会の夕食会で、「平和を求める元軍人の会―琉球・沖縄(VFP―ROCK)」のメンバーのアリス・来間・ニューベリーさん=米ワシントンDC在、当真嗣清さん=読谷村在=が約300人の会員らを前にスピーチした。土砂投入が迫る名護市辺野古への新基地建設工事への危機感を示すとともに、沖縄の闘い、世界各地の米国軍事主義との闘い、人種差別などに対する闘いが連帯していくことの必要性を呼び掛けた。会場は大きな拍手に包まれた。

 母律子さんが宮古島市出身のニューベリーさんは沖縄では旧盆ウークイを迎えたことを紹介し「私は先祖に、ここにいる皆さんが自由のための闘士であり、沖縄の自由のために、沖縄の子どもたちのために共に闘うことを約束して帰したい」とあいさつ。「私の先祖は戦争の生存者だ。沖縄の多くの人々は米国の軍事主義によってトラウマ(心的外傷)に苦しみ、今も戦争の記憶から逃れることはできない」と述べた。その上で、沖縄の基地反対運動、米国内の人種差別や警察による暴力への抗議、世界に800以上ある米軍基地の存在など、平和のための闘いの根底はつながっているとして、多様な人々との連帯を呼び掛けた。

 当真さんはVFPが3年連続、新基地建設計画に反対する決議を可決したことに感謝した上で「しかし、現状は変わらず、日本政府は美しい海を埋め立て、米国のための新基地建設を強引に進めている」と指摘。米政府監査院(GAO)に調査を求める今回の決議を基に「米政府から日本政府への圧力になり、琉球・沖縄の人々に勇気と希望を与えることを確信する」と述べた。

 また、この1年間で亡くなった会員らを追悼する場で、参加者たちは亡くなった翁長雄志知事へ哀悼の意を表した。