【ボリビア】日本語授業を支援 オキナワ第1日ボ校 派遣教師・稲井さん意欲


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研究授業を行う稲井茂幸さん=7月20日、ボリビアのコロニア・オキナワにあるオキナワ第1日ボ校

 JICA(国際協力機構)の青年海外協力隊員として2年間、ボリビアのコロニア・オキナワにあるオキナワ第1日ボ校に沖縄県から派遣されている教師の稲井茂幸さん(37)が7月20日、同校で研究授業と中間報告を行った。地域や保護者らに加え、同隊員の同期らも参加した。

 稲井さんは大阪出身で琉球大学卒。沖縄で教壇に立って10年になる。コロニア・オキナワで国際協力がしたいと、青年海外協力隊に応募した。2017年6~19年3月、同校の小学校教員として派遣されている。

 稲井さんは、赴任1年を振り返り、目標、活動内容、成果などを報告した。活動目標としては(1)児童・生徒に対して「知」「徳」「体」のバランスの取れた教育を行うこと(2)学校運営に関する経営・業務改善の支援(3)教職員や保護者に向けた研修会―などの3点を挙げた。

 稲井さんは残りの派遣期間について「日本語力の低下により、教育が国語教育から日本語教育に変わり、以前の派遣教師のように伝えられることは減っている。現職の派遣教師として学習規律や授業の進め方、カリキュラム作成など、私が日本で学んできたことを、一つでも多く現地の先生方に伝えていくことができればと思う」と話した。

 さらに「子どもたちに日本の学校との交流を通して、日本語を学ぶ意識向上を図りたい」とも語った。
 (安里玉元三奈美通信員)