【宜野湾】9月30日投開票の宜野湾市長選に向け、県高校PTA連合会前会長で会社役員の仲西春雅氏(57)は29日、宜野湾市内で記者会見を開き、正式に出馬を表明した。市政野党などから受けた出馬要請を受諾した。米軍普天間飛行場の県内移設の断念などを盛り込んだ「建白書」の実現を基本政策に掲げ「普天間飛行場の2019年2月の運用停止を実行するよう、日米両政府に強く求める」と強調。飛行場の辺野古移設については「反対」とした。
教育の充実を政策の柱に据えるとした上で「現代の教育は学ぶ環境や先生の働く環境などで多くの課題を抱えている。宜野湾では空から米軍ヘリの部品や窓枠が降ってくる異常な状況がある」と指摘した。その上で「何とかしたいという市民の声を受け止めたい」と訴えた。
経済振興も重点政策に挙げ、基地問題の解決が地域振興や街づくり、教育、福祉の向上につながっていくとした。
仲西氏は無所属で出馬し、政党への推薦依頼は今後検討する。
宜野湾市長選には市副市長の松川正則氏(64)=自民推薦=が出馬を表明しており、一騎打ちとなる公算が大きい。
仲西 春雅氏(なかにし・はるまさ) 1961年6月26日生まれ、浦添市出身。宜野湾市志真志在住。興南高卒。県高校安全振興会理事長。2014年から県高校PTA連合会会長を2期4年間務めた。