宜野湾市長選 松川氏と仲西氏、前哨戦始める


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     松川正則氏         仲西春雅氏

 新人同士の一騎打ちの構図が固まった宜野湾市長選(9月30日投開票)は30日、投開票まで1カ月となり前哨戦が始まった。立候補を表明した市副市長の松川正則氏(64)=自民、公明推薦=と県高校PTA連合会前会長で会社役員の仲西春雅氏(57)は県知事選と9月9日の市議選とのセット戦術を展開し、普天間飛行場移設・返還問題や教育分野などで自身の思いを訴えた。

 選挙戦では普天間飛行場移設・返還問題が最大争点となる見通しだが、待機児童や市街地活性化、行財政改革など課題は山積する。
 30日、松川氏は午後から政党関係者などへのあいさつ回りをせわしなくこなした。午後6時半からは、県知事選に出馬する前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)の浦添支部事務所開きに参加した。

 事務所開きでマイクを握った松川氏は「佐喜真氏は市長として普天間飛行場の閉鎖、返還ができなかったことを残念がっていた。私が責任を持って完結まで取り組んでいく」と強調した。「宜野湾と浦添が共に発展できるよう頑張りたい」と語った。

 仲西氏は出馬表明会見から一夜明けた30日、午前7時から約1時間、市議選に出馬する野党市議と共に市佐真下の交差点で初めて手振りをした。その後は労働組合などに立候補を報告して回った。

 手振りの際、仲西氏は長いPTA活動を念頭に「今まで教育関係で学んできたことを基に政策を構想したい」と決意を示した。目の前に見える普天間飛行場については「返還されれば、子どもから高齢者が集う公園を造りたい」と展望し、通行車両に笑顔を向けた。