「安室ちゃんに愛届け」 新報企画展 手作り衣装、3人結集


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憧れの安室奈美恵さんに少しでも近づけるよう、手作りのライブ衣装コスチュームを身にまとう(右から)山下美耶さん、北島乃花さん、小山実穂さん=30日午後、那覇市泉崎の琉球新報社

 少しでも安室ちゃんに近づきたい|。9月16日に引退する県出身歌手、安室奈美恵さんのファンという県外出身の女性3人組が30日午後、それぞれ手作りのコスチューム姿で琉球新報社1階ロビーで開催中の安室奈美恵企画展を訪れた。

 3人は同日午前に県内であったファンの集いで意気投合し、一緒に企画展へ足を運んだ。「少しでも安室ちゃんのようなすてきな女性になりたい」「最後だから勇気を振り絞ってコスプレに挑戦した」。3人はそれぞれ、あふれんばかりの〝安室愛〟を口にした。

 北島乃花さん(28)=東京都=は25周年記念ライブでの衣装をイメージしたビビッドなオレンジのミニワンピース姿で来場した。安室さんを育んだ沖縄に強い憧れを抱き、高校3年間は単身沖縄で過ごした経緯がある。

 北島さんは「ぶれない生き方が好き。引退は悲しいが最後まで全力で応援したい」と語った。

 迷彩柄のミニワンピースに黒の帽子を合わせた小山実穂さん(36)=静岡県=は「今も引退が信じられない。考えるだけで涙が止まらない」と述べ、目尻を押さえた。いつでも全力で歌い踊る安室さんのプロ意識やパワフルさに幾度となく勇気づけられたといい「唯一無二の存在。たくさんのありがとうを伝えたい」と話した。

 山下美耶さん(27)=福岡県=は1カ月かけて仕立てたピンクのワンショルダードレスを選んだ。小学3年生の時から毎年、母親とライブへ出掛けるのが楽しみだったという。コスチュームは今年のドームツアーに合わせて初めて手作りした。「少し照れくさいが最初で最後の思い出だから。奈美恵ちゃんに少しでもこの愛が届けばうれしい」とはにかんだ。(当銘千絵)