少数激戦 競争率1.18倍 統一地方選 女性1割満たず


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 9日に投開票日が集中する統一地方選は、2日の5市議選告示で、選挙戦が本格化する。4日告示の21町村議選と合わせ、26市町村議会の議員選挙は、総定数361に対して429人が立候補を予定する。うち現職が282人と全体の7割弱を占め、新人は131人が挑む。競争率1・18倍の少数激戦となっている。

 30日投開票の県知事選、宜野湾市長選の行方を占うほか、政策立案能力など議会改革や議員の資質なども問われる。

 26市町村議選の立候補予定者429人を男女別に見ると、男性388人に対し、女性は41人で1割にも満たない。7町村では女性がゼロとなっている。

 年代別では60代が182人と最も多く、全体の42%。50代の113人(26%)と合わせると全体の68%を占め、40代以下は2割にとどまる。

 1日現在の琉球新報の調べでは、名護、沖縄、宜野湾、南城、石垣の5市議選の平均競争率は1・22倍。21町村議選の平均競争率は1・16倍となっている。このうち北大東村では現時点で無投票となる公算が大きい。

 名護市議選は定数26に対して32人が立候補を予定しており、競争率は1・23倍。辺野古移設を推進する政権与党の自民党の支援を受けて今年1月に当選した渡具知武豊市長を支持する与党が多数を獲得するか、移設反対の野党が多数を維持するかが焦点となる。

 普天間飛行場を抱える宜野湾市議選は定数26を28人が争う構図となりそうだ。30日投開票の市長選にも影響を与える見通し。

 沖縄市議選は定数30に対し36人、南城市議選は定数20に対し26人が立候補予定。石垣市議選は定数22に対し30人が立候補を予定しており、競争率1・36倍の混戦となりそうだ。

 町村では渡嘉敷が競争率1・42倍で最も高い。座間味が1・33倍、大宜味、伊是名も1・30倍と競争が激しい地域となっている。

 5市議選の各市の選挙人名簿登録者数は1日現在で沖縄市が11万350人、宜野湾市が7万6571人、名護市が4万9401人、石垣市が3万8718人、南城市が3万4793人。