宜野湾市長選 セット戦本格化 松川氏、票積み盤石狙う 仲西氏、基礎票固め拡大


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(左から)松川正則氏、仲西春雅氏

 【宜野湾】沖縄県の宜野湾市議選が告示された2日、9月30日投開票の宜野湾市長選に立候補を表明している市副市長の松川正則氏(64)=自民、公明推薦=と県高校PTA連合会前会長で会社役員の仲西春雅氏(57)は、市議選候補者とのセット戦術を本格化させた。市議選投開票日の9日まで、与野党双方の各市議候補が持つ地盤からの支持を狙い、市内各地を奔走する。

 定数26に対し28人が出馬した今市議選の候補者は与党系16人対野党系8人、中立4人という構図だ。

 松川氏は午前9時、市普天間の与党候補者の出陣式に参加し、初めて街頭でマイクを握った。鉢巻き姿で「非常に厳しい選挙だ。上位当選を目指して、投票箱が閉まるまで頑張ろう」と力強く訴えた。

 松川氏陣営は与党市議団の票を積み重ね、盤石な態勢で市長選を迎えたい考え。ただ「市内は地縁血縁が強く、単純に『与党市議に入れた人は松川にも』となるわけではない」(陣営幹部)と警戒する声もあり、気を引き締める。

 仲西氏は午前10時、野党市議による市真栄原でのスポット演説にスポーツウエア姿で参加した。応援演説では「昨年の米軍機部品落下事故の後、声を上げ続ける市議と共に頑張りたい」と声を張り上げた。

 仲西氏陣営は野党系市議候補が持つ票を固めることが当選への最低条件と捉える。さらなる票積みに向けては「候補者の親族、友人のほか、運動で支持を広げていく」(陣営幹部)との方針で、運動量で相手候補を上回りたい考えだ。