宇栄原FC、初の頂点 フットサル 九州大会


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 初の頂点で景品を掲げて喜ぶ宇栄原FCのメンバー

 小学4~6年を対象とするフットサルの大会「EXILE CUP 2018」の九州大会は2日、沖縄県浦添市陸上競技場で行った。県内開催は初めて。県内から36チームが出場し、決勝は宇栄原FCが4―1で山内JFCを下して初優勝した。決勝までわずか2失点と、堅い守備と豊富な運動量が持ち味の宇栄原FCが、決勝も終始相手を圧倒した。

宇栄原FCは、22日から愛媛で行う全国大会への出場権を獲得した。九州大会はこのほか、宮崎県でも8日に行う。東北大会など各地区の優勝チームも含め、全国大会出場チームが決まる。

◆豊富な運動量で圧倒/全7試合、わずか2失点

素早いドリブルで攻め込み、シュートを放つ玉城来翔(中央)=2日、浦添市陸上競技場

 5月の西日本大会で8強の宇栄原FCが実力をしっかり示した。予選から豊富な運動量と、FW陣も積極的に守備に加わる全員一丸の堅守速攻を披露。全7試合でわずか2失点、総得点数は38点と圧倒的な内容で栄冠をつかんだ。比嘉丈晴監督は「全員が緊張せず、思い切ったプレーをしてくれた」と選手らの頑張りをたたえた。

 6月の県大会の準決勝で兼原FCに敗れた。「完全に走り負けだった」(比嘉監督)。それからは練習で走り込みを強化し、試合最終盤でも競り負けないチームを目指した。

 今大会はその兼原FCと準決勝で顔を合わせた。DF仲地嵩常の守備を中心にリズムをつくり、FW玉城来翔が左サイドから攻め入った。守備の最終ラインが抜かれても、県選抜チームのメンバーの1人・GK中村一翔が好セーブを連発。全員が最後まで全力で走り切り、相手に主導権を与えず4―1で雪辱を果たした。勢いそのままに決勝も4―1で山内JFCを打ち破った。

 総合力で他を上回った宇栄原FC。主将を務める仲地は「絶対に点を取られない気持ちでやった。すごくうれしい」と喜ぶ。全国大会へ向けて「隙を与えず、全力で攻めたい」と活躍を誓った。
 (喜屋武研伍)