女子ハンド ザ・テラスホテルズ本格始動 沖縄県内初の企業チーム


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「日本リーグを目指しましょう」と選手募集を呼びかける高良政幸監督(左)と、河崎大樹マネジャー=4日、那覇市おもろまち

 日本女子ハンドボールリーグへの2020年の参戦を目指し、ザ・テラスホテルズ(国場幸伸社長)の女子ハンドボールチームが本格的に動き出す。10月20日に沖縄県浦添市民体育館でトライアウトを行い、チームを作り上げる予定だ。バックアップ体制も詰めており、始動すればハンドボールでは県内初の企業チームとなる。高良政幸監督は「多少の困難を共に乗り越える情熱のある人を心から待っています」と呼び掛けている。 (嘉陽拓也)

 構想は約5年前から。河崎大樹マネジャーによると、「女性スタッフが多いホテル業として女性が輝けること、沖縄の競技力が高い点からハンドボールが挙がった」という。監督には、教職に就きながら長く学生を指導し、県ハンドボール協会から優秀指導者賞を授与されるなど、実績と経験ある高良氏を3年前に迎え入れた。

 その後、高良氏を中心に県内で選手獲得に動いてきたが現時点で選手は2人と難航している。今回初めて行うトライアウトは、社としてチーム作りへの覚悟を決めた格好だ。現在、県内外で参加を呼び掛けている。対象は高卒以上。最多で選手30人分の予算を確保している。

 選手は名護市内に住んでザ・ブセナテラスのスタッフとして働きながら同市内で練習し、19年から各種大会に参加する予定。現役を引退しても働きながらチームの運営スタッフとなる道もある。

 高良監督と河崎マネジャーは7月には、ハンドの強豪・富山県で16年に地元選手を中心に女子チームを立ち上げた成功例として知られる、プレステージ・インターナショナル・アランマーレを視察して「1からのチーム作りを学んできた」という。

 後は選手が集まり、日本リーグを目指して走り出すのみ。チーム活動と合わせて北部の中学、高校との合同練習で次世代を担う学生のレベルアップも考えており、高良氏は「日本リーグに参戦すれば名護で試合もできるし、地域貢献にもつながる」と、将来像も描いている。

 ユニホームは沖縄の太陽(赤)、海(青)、雲(白)そして、同社のカラーであるゴールドで作り上げた。トライアウトは10月20日。申し込み締め切りは10月10日まで。問い合わせはザ・テラスホテルズ098(864)1191。