宜野湾市長選、仲西氏が政策発表 子どもの安全確保を強調 


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政策を発表する宜野湾市長選予定候補者の仲西春雅氏=11日、沖縄県宜野湾市野嵩

 【宜野湾】23日告示、30日投開票の沖縄県の宜野湾市長選に立候補を表明した県高校PTA連合会前会長の仲西春雅氏(57)=共産、国民民主推薦=が11日、宜野湾市内で会見を開き、政策を発表した。米軍普天間飛行場の返還・移設について「普天間の即時運用停止、一刻も早い閉鎖返還を日米両政府に強く求める」と訴え、名護市辺野古への移設に反対する考えを示した。子育て支援を重要政策に掲げ、経済振興や医療・福祉など53項目を挙げた。

 市内で相次いで発生した米軍機部品落下事故に触れ「全ての児童、生徒が安心して学べる教育環境づくりを最優先に進める。そのために普天間の閉鎖、返還を求める」と強調し、教育現場上空での米軍ヘリ飛行停止の実現や日米地位協定の改定を政策に盛り込んだ。

 普天間飛行場の即時閉鎖、返還に向けては「来年2月の運用停止は(県と日本政府で)約束されており、守るべきだ」と政府に働き掛けるのと同時に、跡地利用で国や県と連携して取り組むとした。

 子育て支援では、学校給食費の無料化や認可外保育施設の支援拡充、「市子ども未来応援推進基金(仮称)」の設置などを挙げた。経済振興では、沖縄コンベンションセンターを中心に国内外の会議誘致や新たなイベントの創出、西海岸地区に特産物などが消費できる拠点施設の整備、創業者らの支援を図る施設整備などを掲げた。

 会見には県知事選に出馬予定の玉城デニー陣営から照屋大河県議、県選出の国会議員や野党市議団らが同席した。