JAおきなわ関連会社の沖縄県食肉センター(南城市)は、豚肉の安全と品質を保証する国際認証「SQF」の最高レベル3を取得した。県内の食肉処理施設では初めて。同センターは農場の衛生管理を高める「農場HACCP」を今年3月末に取得しており、今回の国際認証も合わせて、生産現場から加工まで一貫した食品安全態勢をつくり、県産豚肉の競争力強化を狙う。
SQF認証は、米食品マーケティング協会(FMI)が認証する規格。一般的な生産工程管理を守るレベル1から、特に高難度で包括的な食品安全と品質管理システムがあると認められるレベル3まである。県食肉センターは8月6日付で認証された。更新は3年ごと。
県食肉センターは2016年4月にHACCP推進委員会を社内に設置。食品安全の意識が高い取引先にも対応して、ブランド力を高められるよう関連会社を含めて約2年にわたり衛生管理の向上に取り組んできた。
井上光代表取締役専務は「認証の維持と継続が大事になる。食の安心・安全を担保して、県産食肉を広く出荷していきたい」と述べた。