環境と便利、どっちが大事? てつがくカフェ開催


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輪になって自然保護などさまざまなテーマについて語り合う子どもたち=16日、浦添市の浦添大公園南エントランス多目的室展示コーナー

 答えが一つではない問いについて語り合う「第5回りゅうPON!てつがくカフェ」が16日、浦添大公園南エントランス多目的展示コーナーで開かれた。小中学生と保護者ら約30人が参加した。参加者は公園内の自然を観察した後、「哲学対話」を通して、都市化が進む中、多くの昆虫がいる環境を守るために何ができるのか、意見を交わして考えを深めていった。

 新報小中学生新聞「りゅうPON!」の連載「てつがくカフェ」の関連企画として開催。コーノさんこと立教大教授の河野哲也さんと東京高専准教授の村瀬智之さんらが進行役を務めた。観察会は沖縄昆虫同好会の比嘉正一会長が園内を案内した。

 「哲学対話」の中で、中学生が「昆虫の住む林が伐採されるのはすみかを奪うのと同じこと。やめてほしい」と提起すると、他の中学生からは「家を建てたり道路を造ったりと、伐採には理由がある」と違う意見も。

 子どもたちからは「空き地や空き家をもっと使って新しい住宅にするなど、(すぐに開発するのではなく)工夫が必要ではないか」という意見もあった。