政治

人柄くっきり にじむ思想信条 佐喜真淳氏と玉城デニー氏の立候補前ツイッター投稿確認してみた

沖縄県知事選で選挙戦を繰り広げる(左から)佐喜真淳氏と玉城デニー氏(資料写真)

 琉球新報社は21日までに、30日投開票の県知事選を巡り、立候補した主要2候補の出馬表明前のツイッターの投稿内容を確認した。表明後は選挙活動の内容が主だが、表明前は本人の人柄や活動内容、思想信条がにじみ出ている。

 前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=は基地問題など市長としての活動報告が多い中、保守系団体「日本会議」が主導する集会に参加したことについての投稿もあった。

 前衆院議員の玉城デニー氏(58)は過重な基地負担について疑問視する内容のほか、ロックの話題や家族に関する悩みなどの投稿もあった。


知事選に立候補した主要2氏の出馬表明前の主なツイート

行き交う車に両手を上げ、すがすがしい表情で支持を訴える佐喜真淳候補=13日午前10時3分、浦添市の大平交差点

佐喜真淳氏

 佐喜真氏は2015年4月16日に公式ツイッターを開設した。今月20日午後10時現在344のツイートがあり、フォロワーは1万1165人。知事選出馬表明前は約170ツイートしている。投稿内容は宜野湾市長ならではの基地関係、一般的な市長の活動、地域活動やスポーツの話題に大別される。

 基地関係では米軍普天間飛行場について、返還合意から20年となった翌日、16年4月13日に「20年という時間はもう戻りません…。20年返還できなかった原因は…?…」と投稿した。

 辺野古新基地建設の埋め立て承認取り消しを巡っては、国が県を相手に提起した不作為の違法確認訴訟の最高裁判決で県が敗訴したことへの見解を提示。判決翌日の16年12月21日に「一つの大きな結果出ました…。法治国家である最高裁の判決は重く受けとめるべきであります…」とつぶやいた。市長時代のツイートはこれが最後。その後は約1年8カ月投稿がなく、今年8月16日に知事選への出馬を報告した。

 その他の活動では15年5月18日に保守系団体「日本会議」が主導する「沖縄県祖国復帰記念大会」への参加を報告し「〝日本人としての誇り〟を感じた」と所感を示した。

 市長の活動では、15年4月27日に宜野湾市が成長力ランキングで「全国1位」となったことを報告。同5月7日には、暗いと指摘されていた「市役所ロビー照明をLEDに取り替えました」と市民サービス向上に努める様子も紹介した。

 地域活動では、市内各地のラジオ体操に参加したツイートが多い。15年8月2日にはラジオ体操に参加してお菓子の「うまい棒」をもらったとして「ラッキー! 8月もラジオ体操頑張るぜ~楽しい日曜日を…♪♬」と喜びを表した。


遊説先に向かうため、走っている途中、笑顔で有権者に応える玉城デニー候補=13日午後6時36分、那覇市内

玉城デニー氏

 玉城デニー氏は2010年5月18日に公式ツイッターを開設した。今月21日午後10時半現在で7181ツイートあり、フォロワーは3万2419人。さかのぼることができる15年11月13日までの投稿内容は基地問題や選挙活動の報告が多い。

 衆院議員へ4期目の当選を目指していた17年10月3日には東村高江のヘリパッド問題について触れ、「牛道集落の60デジベル以上の騒音が過去5年間で12倍超と激増」「宜野座村城原区は16年度だけでも7866回。基地負担軽減は基地の面積を減らせばいいだけじゃないだろ!」と投稿した。

 16年11月27日には認可外保育園と不登校の子どもたちの支援拠点の視察を報告し「様々な生活困窮の状態から少しでも立ち直る・立て直すための支えがすぐ身近にある。そこに行政の役割をつなげる作業を急がねば」とつぶやいた。

 18年2月2日の衆院予算委員会で安倍晋三首相が在沖基地の県内移設の理由に「本土の理解が得られない」ことを初めて挙げたことを受け、4日に「本土と沖縄を意識下の内で区別した官僚答弁を何の疑問を挟まずに読むだけの総理」「あなたに人の痛みと苦しみの歴史が理解できる才はない」と投稿した。

 投稿には時折家族の話題や趣味の話題も。18年6月26日には「世のお父さんお母さん方は大人になって実家から巣立っていった子供さんたちとどのくらいの頻度で連絡しあっているだろうか」「お~い、長男。LINEの既読もつかないけれど元気にしてるのかい?」と、子を心配する親の一面ものぞかせた。

 16年6月9日には「6/9 Rockの日」とのコメントとカナダのロックバンド、ニッケルバックのCDジャケット写真をツイート。音楽への思いも垣間見せた。