米軍普天間飛行場の問題が最大争点となる宜野湾市長選は23日告示され、無所属新人で県高校PTA連合会前会長の仲西春雅氏(57)=社民、共産、社大、自由、国民民主、立民推薦=と無所属新人で前宜野湾市副市長の松川正則氏(65)=自民、公明、維新推薦=の一騎打ちが確定した。
宜野湾市長選は佐喜真淳前市長が県知事選に立候補するため、辞職したことに伴うもので、1週間の選挙戦がスタートする。30日に投票、即日開票される。
仲西氏は市上原の沖縄海邦銀行普天間支店前で出発式を開き「翁長知事の遺志を継ぎ、玉城デニー県知事候補と共に市民のために頑張る。立場を越えて普天間の即時閉鎖撤去を強く求めよう」と呼び掛けた。
松川氏は市普天間の普天間りうぼう前で出陣式を開き「佐喜真淳市政の6年半で市民生活は大きく変わった。この流れを止めてはいけない。『宜野湾が1番』を継承発展できるのは私しかいない」と力を込めた。
普天間飛行場の移設工事に伴い、2017年4月に名護市辺野古の大浦湾で護岸工事が着手されてから初めての市長選。さらに辺野古移設の是非が最大争点の県知事選と同日選となるため、今後の沖縄の基地問題を占う上で大きな注目を集める。基地の跡地利用や子育て、教育、市街地活性化策なども主な争点となる。
22日現在の選挙人名簿登録者数は7万6610人(男性3万6727人、女性3万9883人)。(宜野湾市長選取材班)【琉球新報電子版】