石垣島出身の家族音楽グループ「鳩間ファミリー」による公演が13日、ボリビアのオキナワ日ボ協会大ホールで開かれた。八重山民謡、沖縄民謡、童謡唱歌など三線弾き語りや歌と踊りを織り交ぜた華やかな演舞に、約200人の観客が酔いしれた。
鳩間ファミリーは、民謡「汗水節」「トゥバラーマ」「芭蕉布」などを情感込めて披露。会場からの拍手が鳴りやまなかった。
鳩間ファミリーは、父、母、息子、娘・娘婿の5人家族の音楽グループ。石垣島で沖縄民謡ライブ店「芭蕉布」と、鳩間島で「あだなし民宿」を経営している。
公演のほか、沖縄第2移住地で開かれた歓迎会では、ミニ公演を行い、オキナワ第一日ボ学校やヌエバ・エスペランサ学校の子どもたちに三線の弾き方を指導した。
父親の鳩間隆志さんはボリビアの県系人について「家族を守るために、大地に憧れて生まれ故郷を離れ未知の国へ渡ったウチナーンチュが、未開の地を一歩一歩小さな道を切り開いてきた。夢と希望を胸に抱き、助け合った結の心が今では大地に見たこともない大きな畑や村を作った」と指摘。さらに「ウチナーンチュの肝心(ちむぐくる)がしっかり受け継がれ、学校で生徒たちが唄三線の練習をしている光景には胸が熱くなった」と振り返り、「また会える日が楽しみ」と話した。