【アメリカ】80歳以上87人、100歳も 北米県人会 「敬老感謝の日」開催


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ブレイズさんとフィニックスさんによる琉球民謡の演奏で踊るカリーさんとマリーさん=9日、米カリフォルニア州ガーデナ市の日系文化協会

 北米沖縄県人会(エディ・神谷会長)は9日、恒例の「敬老感謝の日」を開き、長寿を祝った。80歳以上の87人を含む200人が出席し、沖縄の文化・芸能を楽しんだ。90歳以上の参加者7人には、特別証書が贈られた。ヴィッキー・大城・ニシウチ副会長は、90歳のケイコ・タイラさんと100歳のベティー・シマさんを「元気で県人会の催し物に出席されていることを誇りに思う」とたたえた。

 昼食後、例年の通り琉球舞踊、ハワイアン・ダンス、祭り太鼓、カラオケ、琉球民謡などが披露され、出席者は手拍子を取って楽しんでいた。中村米子さんの孫、ブレイズ・ベイカーさん(16)とフィニックスさん(12)が「てぃんさぐぬ花」「安里屋ユンタ」「赤田首里殿内」を演奏して合唱した。それに合わせて眞境名愛子さんの孫カリー・オシダリさん(10)とマリーさん(6)が踊りを披露した。

 ベイカー姉妹は、ユーチューブから琉球民謡を独自で学び、沖縄の音楽を習得し、特殊な技能の開発で観客を魅了した。今年の県人会のピクニック、去年のバザーでも演奏した経験があり、沖縄県人会ではなじみ深い。

 ジョセフ・神谷さんによる三線演奏にのせて、生け花師3人が見事な生け花を仕上げるという粋なパフォーマンスもあった。ジョセフさんは過去に、照喜名朝一師の教えを受けた優れた演奏家で、「芋の時代」「うむ風」「砂辺の浜」を歌い、演奏した。
 (当銘貞夫通信員)