沖縄県知事選、異例の繰り上げ投票 竹富町と津堅島 空海路で投票箱移送


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繰り上げ投票で一票を投じる竹富町の有権者=27日、竹富町竹富島の竹富島まちなみ館

 台風24号の接近で沖縄県竹富町の5島8カ所とうるま市津堅島では27日に繰り上げ投票が実施された。竹富町では通常より2時間早い午後6時に投票を終了、海上保安庁のヘリで4カ所の投票箱を移送。津堅島でも中城海上保安部の巡視艇が投票箱を運んだ。

 投票所となった竹富島まちなみ館には朝から多くの島民が訪れ、一票を託した。新井恵士さん(46)=会社員=は「台風で不安だったので、投票できて良かった」とほっとした表情で話した。2日前に繰り上げが決まったことから「周知できるかが心配だ」との声もあったが、結果的に投票率は前回に比べて小幅な落ち込みにとどまった。町選挙管理委員会事務局を統括する新城賢良総務課長は「急に繰り上がったが、みんなが投票してくれて良かった」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 28日はうるま市の浜比嘉(浜、比嘉)、平安座、宮城(桃原、上原)、伊計、本部町の瀬底、今帰仁村の古宇利の6島8カ所で繰り上げ投票が実施される。