沖縄県知事選 37万超、当落ラインか 台風で投票率低下懸念


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 台風24号が沖縄地方に接近した影響で、30日に投開票される県知事選の投票率の低下が懸念されている。大票田である那覇市や宜野湾市など25市町村で29日は期日前投票が台風接近により中止となった。9月20日現在の選挙人名簿登録者数は115万8602人で、仮に投票率が前回並みの64%だった場合の投票総数は74万1505票で、当落ラインは37万超となる。一方、投票率が60%となった場合の投票総数は69万5161票で、当落ラインは約35万票が目安だ。

 知事選は、無所属新人で前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=と、県政与党が推す前衆院議員の玉城デニー氏(58)による事実上の一騎打ちが展開されている。

 佐喜真、玉城の両陣営とも台風の影響で投票率の低下は避けられないとの見方を示す。佐喜真陣営は当初、投票率を前回並みの65%と予想し、目標得票数を36万としていた。対する玉城陣営は投票率を68%と想定し、目標得票数を40万8千票としていた。

 両陣営とも期日前投票の呼び掛けを徹底してきた。陣営の取り組みもあり、告示翌日の14日から29日までの16日間の期日前投票者数は40万6984人で、4年前の前回知事選と比べ2倍となった。

 前回の知事選の投票率は64・13%で、翁長雄志氏が36万820票を獲得し当選。現職の仲井真弘多氏は26万1076票だった。