全国に示せ 力と技 福井しあわせ元気国体第1日


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大雨の中、デンファレを振りながら行進する沖縄県選手団=29日、福井県の9・98スタジアム(福井県営陸上競技場)(屋嘉部長将撮影)

 【福井国体取材班】「織りなそう 力と技と美しさ」をスローガンにした第73回国民体育大会「福井しあわせ元気国体」は29日、福井県の9・98スタジアム(福井県営陸上競技場)で総合開会式を行い、本格的に開幕した。県選手団は1番手に登場。旗手の前田優歩(テニス少年女子、沖縄尚学高校)を先頭にテニスと剣道の選手ら24人がデンファレの花を振りながら、大雨の中笑顔で行進した。福井県での開催は1968年以来50年ぶり。総合開会式には約3700人が参加した。同日、自転車と卓球が行われ、自転車のロードレースで、成年男子の重満丈(北中城高―鹿屋体育大2年)が2時間29分41秒3で4位に入賞した。卓球は成年男子が1次リーグを黒星スタートとなり、少年女子は1回戦で敗退した。

総合開会式を前に、気合いを入れる県選手団

いざ本番 燃える闘志 県選手団、自転車と卓球で開幕

 29日、本格的に開催した福井国体。全国舞台に向け調整を進めてきた選手らは総合開会式では笑顔を見せる一方で、試合も目前に控え、表情に闘志が見えた。

 県選手団にも本番ムードが漂った。テニス少年男子に出場する中屋敷勇人(沖縄尚学高)は初めての国体に「少年に出場するのは最初で最後。沖縄県代表として頑張りたい」と意気込む。8月の全国高校総体では男子県勢18年ぶりとなる8強入り、周りからの注目度も上がってきた。「挑まれる立場になったが、いつまでもチャレンジャーの精神でいきたい。ベスト8を目指す」と力を込めた。

 2年ぶりに出場するテニス成年女子の宮村美紀(フリー)は「まずは天気が心配。2回戦で第1シードと当たる。厳しいがそこで勝って勢いを付けたい」と話した。

 成年剣道で選手兼監督を務める尾本まどか(日本トランスオーシャン航空)は「緊張しているが8強以上を目指して頑張りたい」と抱負。チームのエース・山田義光(県警)は「どのチームも各年代のエースが出場するので、1戦1勝のつもりで試合をしていく」と必勝を誓った。

 開会式前の激励会では喜納武信副団長が「県代表選手の誇りを胸にこれまでの練習の成果を発揮できるように調整し、本番で最高の結果を出せるようにしてほしい」と選手らを激励した。