【宜野湾】仲西春雅さん(57)は30日午後9時38分ごろ、妻の作子さん(57)と選挙事務所に姿を見せた。支援者らと握手を交わしながら席に着き、緊張した面持ちでテレビを見詰めて開票結果を待った。
午後10時45分ごろ、松川さんの当選確実の一報に、思わず「あー」と声を漏らした。硬い表情のままマイクを握り、「力が及ばず大変申し訳ありませんでした」と作子さんと共に頭を下げた。支持者らは「よく頑張った」と拍手で労をねぎらった。
会社経営の傍ら、PTAや民生委員の活動に従事、市民の声に耳を傾けてきた。選挙戦では子どもの命を守る教育環境の安全確保を第一に、学校上空の米軍機の飛行停止、米軍普天間飛行場の閉鎖・返還を強く訴えたが及ばなかった。
「台風の中、投票に行ってくれた方に感謝する。(有権者に)思いは伝えられたと思う」。言葉少なに事務所を後にした。