新基地阻止の沖縄県知事に喜び 玉城さん、就任前に辺野古へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
万歳三唱で当選の喜びを分かち合う玉城デニーさん(前列右から2人目)と支持者ら=3日午後、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前

 沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前に3日、県知事選で勝利を収めた玉城デニーさん(58)が訪れた。小雨が降る中、集まった市民ら約130人は笑顔で初当選を祝い、玉城さんと共に辺野古新基地建設阻止に向け決意を新たにした。

 午後4時、駆け付けた市民らは、カチャーシーを舞ったり歌を歌ったりしながら玉城さんの登場を待った。その5分後、玉城さんが乗った車がゲート前に止まると、市民らは「デニー」コールと手拍子で盛大に出迎えた。玉城さんはすぐさま市民らの元に駆け寄り、一人一人と握手や抱擁をした。

 「県知事選の結果を持って、民主主義はここにあると伝えるために一生懸命、全身全霊で行動していきたい」。玉城さんが市民らに向けて決意を語ると、市民から一斉に拍手が湧き上がった。

 最後は、玉城さんと市民らは輪になって手をつなぎ、新しい県知事の誕生を祝ってバンザイした。市民らは玉城さんがゲート前を後にしてからも、歌を歌うなどして喜びを分かち合った。

 沖縄平和運動センターの山城博治議長は「運動を応援してくれるような新知事が誕生して本当にうれしい。県政から私たちの後押しをしてもらいたい」と期待した。